金融リテラシー 2008 12 31

 「金融消費者」という言葉はないかもしれません。
正確に言えば、金融商品の消費者ということになるかもしれません。
 投資家というと、株式投資など、
積極的にリスクを取る人たちのイメージになりますので、
ここでは金融消費者という言葉を使ったのです。
 最近は、日本だけでなく、中国など新興国でも、
一般の人が、銀行預金の他に、新しい金融商品を購入するようになりました。
 しかし、金融リテラシーは不足しています。
たとえば、あなたがスーパーに行って、ある商品を手に取ったとします。
大きな箱に入っていて、量も多そうだ。
しかも、値段が、他のメーカーに比べて、かなり安い。
 ここで、あなたは、単純に「得をした」と思い、
うれしくなって、レジに直行するでしょうか。
「そんなバカではない。私は騙されないぞ。
他のメーカーに比べて、値段が安いのは、理由があるはずだ。
商品を念入りチェックしてから買う」と言うでしょう。
 さて、金融商品には、絶対的な法則があります。
ローリスク・ローリターンか、ハイリスク・ハイリターンか。
それしか、あり得ないのです。
英語では、「low yield, low risk」、「high risk, high return」です。
ハイリターンなのに、ローリスクということは、あり得ないのです。
 しかし、あなたは、あり得ないはずの金融商品を買っていませんか。
ローリスクでハイリターンの金融商品を買っていませんか。
 あなたは、こう反論するかもしれません。
「いや、この金融商品は、中リスク・中リターンだと説明を受けた」と。
 しかし、中リスク・中リターンも、理論的には存在するかもしれませんが、
実際には、長期的に存在することが困難な金融商品となるでしょう。
(経済が好調の時は問題ないが、経済が不調となると問題点が露呈する)
 もう一度、書きますが、
「ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターン」は、絶対法則です。
この法則に分類されない金融商品は存在しないと言っていいでしょう。
そういう金融商品は、長期的に存在することが困難だといってもよいでしょう。
 最近の金融危機で、
中リスク・中リターンと呼ばれた金融商品が、
結果的には、ハイリスク・ローリターンの金融商品になってしまった例がありますが、
はたして、そういう商品は、金融商品と呼べる代物なのか。
(経済が好調の時は問題ないが、経済が不調となると問題点が露呈する)



















































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